「はてな」キーワードについて

キャッチフレーズに「はてなダイアリーキーワードでつながる面白ブログ」とあるように「はてな」の特長は、自動的につながることです。また、自動的に生成される膨大なリンクの数量で、検索エンジンのYahoo!やGoogleで検索結果が上位になったことです。この2つが「はてな」の成功の理由です。「はてな」は、リンク機能がすべてです。近藤淳也さんがどの程度意識したかどうか分かりませんが、インターネットのプル機能(能動)とプッシュ機能(受動)が程よくミックスされています。とりあえず文章を書く、キーワードで他人と自動的につながっていく、知識と自動的につながっていく。自尊心を満足させながら、情報を提供する。おまけに、検索エンジンで上位ヒットした。利用者は、はまってしまうと思います。
私がたてたキーワード「日本キリスト教団(日本基督教団)」を登録する時、「はてな」は重くレスポンスが遅いので、登録クリックを2回押して2重登録になったため、一つを削除しました。それが「はてな」キーワードを検閲している方の目に触れたようです。「みなさんが苦労して書き足していっているキーワードを,理由も述べずに削除して回っている荒らし屋さんがいます.はてな市民の皆さん,下の削除予定キーワードリストから,そうした荒らし屋さんに削除されそうになっているキーワードを見つけたら,コメントを付けたり,カテゴリを修正してあげたりしてください.」(「電源不要日記」)(この呼びかけは、現在削除されています)という運動の網に掛かったようです。私がキーワードを作り最初に書いた説明の記述は全面削除されていました。
ウィキペディアWikipedia)では、「出典の明記」が推奨(大部分なされていないとしながらも)され、「編集過程(履歴)の保存」がされています。匿名のウィキペディアの未来がどのようなものか判断しかねますが、平凡社の百科事典で、執筆者名が明記されていたのに馴染んだ者には責任の所在に危惧を持ちます。執筆者匿名の百科事典であっても、見出し語の説明に質を確保したポーズを示すためには、出典明記や編集履歴保存に努力しています。「はてな」キーワードには、そのようなシステムはありません(変更内容の対照表がありませんし、「はてな市民」以外は、過去の説明文にアクセスできませんから知ることができません)。「はてな」は、リンク機能に重点を置いているシステムですから、それらがないのでしょう。
はてな」キーワードを立派にする運動を提唱しながら(彼は、大変精力的な活動家です。「なぜ熱烈な宗教家と活動家は了見が狭いのだろうか?」と非難していますが。「電源不要日記」H17(2005).5.26)、「浄土真宗」「日蓮宗」の説明を例に挙げ、「はてな」キーワードの説明は一般にレベルが低いとし、自己が行った「日本キリスト教団(日本基督教団)」のコピーペースト的説明を正当化します。「浄土真宗」「日蓮宗」の説明は放置し、「日本キリスト教団(日本基督教団)」の説明のみ、最初の説明のレベルが低いとして削除しレベルの高い(?)コピーペースト的説明に直し「情報の粒度」を上げようとする意図は理解しかねます。

インターネットの「匿名」性について
別の「はてなキーワード」(別の見出語)を作る基準について
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