櫻井よし子

住基ネットで思い出しました。昨年(平成16年(2004年)10月22日)、櫻井よし子(桜井よし子)さんについて、BBS安芸ねっとpurelandに書き込みしていました。13日のテレビで、北朝鮮原子爆弾保有発表について、櫻井さんは意見を述べていました。彼女は、素敵ですね。



人を知ってあげる大切さ 投稿者:管理者  投稿日:10月22日(金)01時40分31秒

現在、私は、櫻井よし子の大ファンである。テレビで、彼女が出ていれば必ず見る。本屋で、彼女の本があれば必ず手に取る。しかし、彼女が、昔、日本テレビでキャスターをしていたとき、夜の10時か11時だったと思うが、私は必ずチャンネルを切り替えていた。当時、私は、テレビでの彼女の無表情の顔が嫌いだった。

アナウンサーやキャスターに偏見があったのかもしれない。原稿を読む人形と思っていたので、櫻井よし子に知性があるとは夢にも思わなかった。彼女がキャスターをやめた後、彼女の発言を聞き、著書を読み飛び上がった。それから、彼女にぞっこんになった。

櫻井よし子が書いた「安部先生、患者の命を蔑ろにしましたね」(中央公論新社、1999)を、発刊されてすぐ読んだ。595頁のぶ厚い本である。住基ネットについては、私も大反対であり、彼女の発言をすべて支持したい。私は、ある人の縁で、三十年以上前に、安部英さんが東大講師時代に接触したことがあり、彼の名前を覚えていた。エイズについての櫻井よし子の精力的な発言は立派だと思う。

確かに、櫻井よし子のいうように、安部英は弱くて批判されるべき人物であることを否定しない。しかし、私は、人間はすべて醜く弱いと思う。

私が、安部英に同情的なのは、ひとつ理由がある。彼は、東大では非常に恵まれない立場であったのは、報道されているとおりと思う。東大医学部で名誉を得ることができなかった。しかし、彼が、エイズの日本で最初の患者の報告という医学者として学問的名誉を獲得しようとしたとき、それを妨害したのは、順天堂大学の某教授であったと報道されている。彼が、東大医学部時代の不遇を一気に晴らすことができるチャンスであった。勿論、このことは、安部英のその後の一連の行為を免責するものではないが、彼がその栄誉を受けていたら彼のその後行動は、全く違ったものになっていたと思う。櫻井よし子に、この大部の本で、そのことに触れてやるやさしがあっても良かったのではなかろうか。彼女にそれがあったら、彼女には迷惑かもしれないが、私は彼女を死ぬほど崇拝するのであったが。いや、今でも私は彼女を十分尊敬している。

私は、ちゃんとその人を知ってあげるというのが、真宗僧侶の勤めであると信じている。
                      (平成16年(2004年)10月22日の書込)