和田秀樹「受験勉強は子どもを救う」

少し古い出版ですが、和田秀樹「受験勉強は子どもを救う」(河出書房新社1996年)を読みました。オウム真理教について読ませるものがありました。しかし、タイトルがタイトルなので、オウム真理教について議論されるとき引用されることはないと思います。オウムの医師・エイズの医師についてもすばらしい分析です。書名ゆえ読まれることがないと思われますので残念なことです。中流意識論も納得しました。池田清彦天皇の責任論など、専門の外でテーマの専門家をはるかに超える見解が述べられることがままありますが、そのテーマをめぐる議論で言及されないことは非常に損失です。これからは、インターネットの検索機能が、専門エリヤを越境して中身の優劣で、あるテーマについて議論されていくことを推進すると思います。良いことだと思います。

和田秀樹は、シゾフレ人間というスキームを提示していますが、浄土真宗は、無疑ということ強くいいます。浄土真宗について、そして無疑ということについて、和田秀樹の分析を見たいものです。