済美小学校のその後……宗教と政治

 旧陸軍将校の一体感を涵養するための非公式な団体に偕行社がありました。設立は、明治10年西南戦争の頃です。広島の偕行社は、済美小学校を経営していました。戦前は、名門小学校でした。広島の戦前の名門小学校は、浄土真宗の光道小学校、陸軍の済美小学校、広島高等師範学校の付属小学校でした。広島は、日露戦争の時に大本営が設置され明治天皇が住んでいました。今も広島城に御便殿跡があります。一部比治山の山頂に移転してあったように記憶しています。唱歌の「港」は、日露戦争へ兵隊を送った宇品港を歌ったものです。宇品は、県令千田さんが埋め立てたもので、当時千田公の住居があった千田町は私の母校の修道中学校高校があるところです。修道は、広島浅野藩の藩校を起源としています。今は知りませんが、私が通学していた頃は、千田さんの話をする先生がいました。宇品の商店や寺院は軍隊を相手に設立されたものです。阿川弘之は、済美小学校の出身のようです。
 この済美小学校が、敗戦後、YMCAに貸与されました。後年、YMCAは払い下げを受けました。GHQによって随分キリスト教に日本の公的財産が流されています。憲法政教分離は何だったのかよく分かりません。憲法上は、国家神道とはもちろん明示されていません。アメリカの大統領就任式にはバイブルが主役です。ウクライナのやり直し大統領選挙後の就任式にもバイブルが登場していました。
 「GHQ牧師」の言葉をご存知の方は知らせてくださいと「blog安芸ねっとwebry」に書きましたが反応はありません。私は、HPやblogで、日本で最大教団といわれる本願寺教団についてハッキリ書いています。キリスト教の方々も誤魔化してばかりいては未来はありません。土井たか子さんも、キリスト教徒であることをなぜ隠されているのでしょうか。