猟官制…個別と全体はまったく別物である。そして西本願寺の宗政のあ

安部晋三内閣のポストは論功行賞であり、猟官行為だとマスメディアは報じている。猟官制に対する日本の常識は否定的である。私は、猟官制のすすめを熱心に説いてきた。一言、コメントしておきたい。

民主政治は、ミクロ的に観察すれば、賄賂政治.である。集積すれば、専制政治に対する民主政治になる。専制政治とは、君主政治・独裁政治である。天皇制政治も究極的には専制政治である。我が宗門(西本願寺)の門主制も、運用次第では専制政治(宗政)である。

猟官制は、個別的に行えば、品のない買官行為であり、賄賂政治への道である。政権獲得者が組織的に行えば、官僚組織を掌握して民意を実現する民主制の完全なる機能発揮である。そして、政権交替したときは在野への人材供給である。この在野への人材供給が、成熟した民主的社会の担保である。

安部政権は、今回の組閣については評価できない。安部首相の対北朝鮮の姿勢が見るべきものがあっただけに残念である。

我が宗門(西本願寺)は、どうであろうか。大谷光真門主が、武田昭英とその対立者を戦わせるような玉手箱にされなければ宗門の未来は暗い。ご門主は、僧侶と門徒から、手続き的には宗会から意思表示の機会を奪われるべきではない。(blog安芸ねっとwebryに2006/10/28 21:20アップ)

【資料】
猟官制が宗門を変革する(スポイルズシステム)
小沢一郎の終身雇用・年功序列セーフティーネット説は、猟官制である

【関連サイト】
安芸ねっと
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blog安芸ねっとwebryへの「大室☆寅之助。」さんのコメント2006/10/29 11:59
 こんにちは。質問ですが、シャカの教えとはそもそも何でしょうか?私見ですが、北伝仏教は伝播する過程で変容し、本来の姿から外れているのではと疑念を持っています。>我が宗門(西本願寺)の門主制も、運用次第では専制政治(宗政)である。 と、おっしゃっていますが、宗教というより日本の仏教は政治そのものに見えます。


blog安芸ねっとwebryへの管理人(武田勝道)の書込2006/10/29 02:00【←メンテ中でアップできない。】
書込、ありがとうございます。

まず「我が宗門(西本願寺)の門主制も、運用次第では専制政治(宗政)である。」は、宗政について述べたものです。国(俗)の政治についての記述ではありません。もっとも、鎮護国家の仏教として伝来受容されたので、ご指摘のような「日本の仏教は政治そのもの」の印象はあると思います。しかし、宗教は内心というのは、明治時代のキリスト教徒による非常に意図的洗脳であると思います。むしろ、世界的には、宗教は人間存在を包括的に規制するのが本来的であり、すなわち、政治を含む生活全部です。イスラムキリスト教に顕著です。それと、宗教は、一人のみを対象とするのか、集団を対象とするのか、古くて新しい問題があります。

お釈迦様の教えは何かと大きな質問をされても非常に困惑しますが、私は、お釈迦様は寂静をお教えくださったと味わっています。さとりの向こうは、死の向こうは、彼岸は、シーンとして何もなく静かなのではないでしょうか。真如に入海一味です。

伝播・変容の問題ですが、戒律にしても、暑い地方と寒い地方で同じであることはできません。人が他の人を理解するとき、自分の個性が認められないのでしょうか。お釈迦様の説法は、対機説法であったといわれています。そもそも、原理主義的であっても、2600年前のインドのお釈迦様と現代の日本人が(インド人ですら)同じであることはできないでしょう。キリスト教も、キリストの考えではなく、パウロの考えであり、パウロ教であるといわれています。そして、パウロキリスト教と現代のキリスト教が同じではないでしょう。

言葉の問題、音写か意訳かにはじまる翻訳の問題、受け手の自由や能力の問題は、人が人を理解する、しかも言葉を超えて理解するとき重要です。「原理主義」といわれるものは、形式的すぎるのではないでしょうか。親鸞聖人の教えは、娑婆で命を燃焼する教えです。燃え尽きたとき往生する。私には、お釈迦様の教えの究極の姿に思えます。

blog安芸ねっとwebryへの「大室☆寅之助。」さんのコメント2006/11/11 17:31
 大変に丁寧なお答えありがとうございます。>宗教は、一人のみを対象とするのか、集団を対象とするのか、古くて新しい問題があります。・・最近の社会・政治に関する様々な現象を見ておりますと、仏教界に期待したいことは沢山あります。私としては、小乗・大乗といった壁を超えた原初的な仏陀の教えを啓蒙して頂きたいと思います。